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2014年度 修了研究(ビジネスリサーチ):高岡美佳ゼミの紹介

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高岡美佳教授の主たる指導領域は流通システム論、小売経営論となります。昨今私たちの生活において、流通はとても身近な存在であり必ず毎日皆さんが利用しています。このような流通に関する研究を進めるにあたって、適格なアドバイスをしてもらえるのが高岡ゼミです。

流通についての研究を進める方は、普段の仕事も流通業に属している方が多いと思います。しかし、それぞれの流通業には商慣習や独自のルールがあり、他の業界のルールに触れる機会は少ないと思います。高岡ゼミは様々な流通業の学生が参加することで、異業種との意見交換をと通して新しい発見を得ることができます。

修了研究はテーマを掘り下げて物事の本質を明らかにすることを目的としますが、そのためには一度自分の視野を広げる必要です。高岡ゼミは多くの発見を得ることで、研究の可能性を広げ、より深い研究を可能にする場であると思います。

また、論文指導についてもとても分かりやすく、スケジュール管理などの研究の進め方について適格なアドバイスを頂けるので、論文を作成するプロセスの理解もより深まることと思います。論文作成の概念といったアプローチやロジックを学ぶことができる為、指導領域外の研究テーマを目指す方も多く履修されています。

■ゼミの活動内容
ゼミは全員が参加するグループ指導を2か月程度実施した後に、個別指導へと移行します。毎回課題がありますので、次回のゼミまでに課題について研究を進めます。

最初に取り組むのが、修了研究のレジュメの作成です。このレジュメは論文の設計図のようなもので、高岡ゼミではレジュメの作成で論文の骨格をしっかり形成する大切にします。春学期を終えるころまでに、論文の目的、先行研究のレビュー、仮説の設定、検証の方法を書き終え、アンケートの作成まで進めます。夏休みを利用して仮説を検証する為のアンケート調査を実施し、その結果の分析を始めます。

秋学期からはアンケートの分析を基に考察し結論を導く作業をします。順調に進めば11月には一通り書き終えることができるスケジュールで進めますが、思うように進まないのが修了研究です。壁にぶち当たって悶々とするもの、修了研究の醍醐味と思います。

■アドバイス
① 目的を掘り下げる
研究のテーマを設定する段階では、課題まだぼやけた状態だと思います。設定したテーマについての課題の原因は決して一つでは無いと思います。いくつもの原因が複合することで、課題となる事象が発生していることが多いように思います。修了研究は9か月間という短い期間で作成します。多くのことを研究するには時間が足りません。論文で課題を掘り下げて、複数ある原因の何か一つを証明することを目的に進めることが重要であると思います。

② 文献の検索について
先行研究の検索は主にCiNiiと立教の図書館を利用しましたが、国会図書館も利用しました。せっかく修士論文にチャレンジのであれば、国会図書館も利用することをお勧めします。池袋から有楽町線で一本なので、学校から意外に近いです。

③ 論文を書く為には、とにかく論文を読む。
良い論文を書くためには、良い論文の構成を真似ることが大切だと思います。研究テーマの先行研究として必要なもの、そうではないものいろいろな論文を読むことになると思いますが、そのなかで読みやすい論文に出会うことがあります。読みやすい論文はとても論理的で、シンプルなものだと思います。そのような論文に多く出会えれば、自然に論文の書き方が見えてくると思います。

ゼミとは別に論文を沢山読む授業もいろいろありますが、私の場合は江口先生のヒューマンリソース・マネジメントで多くの論文に出会うことが出来、修士論文を書くための参考になりました。

④ マスターオブライティング
立教大学のレポートを書くための手引きである小冊子『MASTER OF WRITING』が12号で配布されていると思います。立教大学のレポート・論文のお作法が記されていますので、論文執筆の参考にしてください。

■修了研究を終えての感想
私は論文を作成することが初めてで、修了研究について多くの不安を抱えていました。しかし、高岡教授の論文指導はとても論理的で分かり易かったと思います。

研究テーマを決めるにあたって、個々の関心や思いがあると思います。このような主観的な視点は、研究を進めるにあたって障害になることがあります。研究テーマを決めるにあたって個々の思いはとても重要ですが、いったん研究を始めると全てを客観的に進めることが求められます。

論文は常に必然の連続で繋がって行くことが求められ、誰が読んでも違和感なく流れて行く構成で論理的である必要があります。いわゆる私見を排除して研究を進めなければなりません。思いは内に秘め、研究はあくまでも客観的視野で進めます。このような考え方を高岡ゼミでは、最初に教わります。このことを理解しなければ、私の修了研究は達成できなかったように思います。ぜひ皆さんも自分の論文を客観的に見て、違和感がないか検証しながら進めてください。

なぜ必然性や客観性が必要なのかですが、研究を進める過程で多くの場合はアンケート調査をします。客観的に構成されていれば、アンケート結果がネガティブであってもネガティブな理由を考察することで研究は成立します。しかし、思い込みだけで研究を進めた場合、アンケート結果が予想外であったとき、研究を先に進めることが困難になるのではないかと思います。

このような場合は、研究テーマを新しく設定してやり直すことになります。そうした事態を避けるためにも、頭の整理をしてから研究をスタートすることが望ましいと感じました。
■レポーター紹介
  • D.S( もうすぐ40歳男子)
  • 現在事業継承の為の修行中です。
  • 汗をかくのが嫌いですが、一応体育会系です。(専門分野テニス)


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[ 2015/04/09 12:29 ] 授業紹介 修了研究 | TB(-) | CM(0)

2014年度 修了研究(ビジネスリサーチ):中村二朗ゼミの紹介

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中村二朗先生のご専門は、情報通信(ICT)、エネルギーおよび環境を中心とする分野についての技術戦略です。講義においても「テクノトレンド1,2」や「テクノロジー&ストラテジー」と少々テクニカルで難しいイメージがあり中には敬遠する方がおられるかもしれません。しかし、日々生活を送る上で周りをよく見てください。パソコン、タブレット、スマートフォン、コピー機、家電、電車、自動車、自動販売機等々日常何気なく使われていますよね。

なぜこれらは生み出されたのか。過去の技術革新における歴史を紐解くと見えてくるものがあります。また、5年後、10年後、20年後の技術革新はどうなっているのでしょう。日常生活はどれだけ更に便利になっているのでしょう。私はこのような数々の疑問を持論とともに中村先生と議論させて頂き、近未来の全体像が見えた(様な気がした)事を覚えています。是非少しでも興味をお持ちの方は受講してみてはいかがでしょうか。

さて、前置きはこれくらいにして2014年度 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科での修了研究(ビジネスリサーチ):中村二朗ゼミについてご紹介します。

■受講した動機
私の仕事がICT関連であったのも理由の一つですが、自分の扱う製品が世の中で役立てる方法を更に具現化・定量化したいと常々思っていたのですが、中村先生の講義や個別相談を通して沢山のアドバイスを頂きました。そのおかげで、テーマを比較的早い段階でイメージできたのでお世話になる事を決めました。

■修了研究の活動について
2014年度中村ゼミ受講者は8名でした。(主査6名・副査2名)テーマも様々で、ビッグデータに関する調査、事業継承、経営者哲学、M2M(Machine to Machine)等、自分の研究以外にも興味があるものが多く、他の同級生の進捗発表を拝聴するのも楽しみの一つでした。

ゼミの活動における主な内容は以下の通りです。
  • 毎週土曜(午後)に教室に集まり各自研究進捗を発表
  • 月次、四半期の定期発表は基本的にパワーポイントをつかい、論文のアウトライン(全体像)を説明
  • 発表後にゼミ生からの指摘、意見交換、中村先生からのコメントを受けて次回までに研究を継続し関連資料のアップデート
  • 並行して上記のアウトラインから論文をまとめ上げる作業を行い、個別に中村先生とメールや面談でやり取り

他のゼミでは、集中合宿の開催、9月までに中間の段階で論文を提出する等実施していたようですが、中村ゼミでは上記の通り、毎週の発表をまとめ上げて定期的に月次、四半期という様にリズムがあり、非常に良く言えば「裁量型」で進捗も個々の特性に任せられていましたので、私としては非常にやりやすかったです。

■私の修論経験談
(あくまでも私が経験した中での個人的な意見です。参考程度にご覧ください)

【スケジュール】
 4月~8月:テーマおおよそ決定、先行研究や関連文献の読み込み
 9月 : 仮説の設定
 10月 : 仮説の立証作業(Web質問票、アンケートなど実施、集計と分析)
 11月 : 論文全体を書き上げ
 12月 : 最終論文仕上げ、脚注や参考文献、フォーマットチェック
 1月上旬 :製本作業、論文提出

【テーマについて】
テーマ設定に悩んでいる方が多くいました。自分の経験しているエリア内で研究するか、または全く未知な領域にチャレンジするか。非常に悩むところだと思いますが、私の場合は前者で経験するエリアに絞り『世の中に自分の研究がどのように役立つのか』という観点から、5月の段階でほぼ決定していました。

【文献について】
テーマが比較的早めに決まったので、文献の種類も絞って選択できました。文献の終わりにも参考文献が記載されていますので、そこから更に見解を広げることができます。また、「ハーバードビジネスレビュー」のバックナンバーに関連する研究が見つかり、そこから文献を探した事もありました。読んだ文献についてはしっかりと管理しておくことをお薦めします。(論文の最後に参考文献やそのページ数を記載しますので)

【仮説について】
ここで最初の躓きがありました。自分なりの仮説を考えるのですが「あたりまえ」のことになってしまうのです。しかし、先生からの助言で仮説をしっかりと図式化し明確にその仮説の範囲を設定していくと、更に追加で仮説が生まれました。(私の場合は4つの仮説を設定)大事なことは、設定した仮説を論理的に分析・立証し自分の文章で結論を表現する事なのだと私は思います。たとえ仮説が立証できなくとも、なぜ立証できなかったのが明確に説明できれば問題ありません。

【質問票について】
最近では様々な質問票をWeb上で実施する事ができます。たくさんのサイトがある中で私は実績が多いマクロミル社が運営するセルフアンケートツール「Questant」を採用しました。(https://questant.jp/) このサイトは無料でWebアンケート調査を10問程度行えるため同級生に協力を得ながら事前に自分の作成したアンケートが何度でも実施でき、だいたいの傾向を把握でき期待値との差が図れます。(簡単なクロス集計ツールも付属で使用できます)また、有料となりますが必要であれば調査エリア・N数を設定し、そのままWebアンケート依頼も可能です。

【分析について】
分析ツールも様々ございます。自分の研究にあったツールをご使用ください。(統計学で使用したSPSS、エクセル、アンケートツールの付属アプリ等々)しかし、よく先生に言われたのは、「分析ばかりに重きを置きすぎては困る。その分析結果に何の意味があるのか?をしっかりと把握し記述するように」でした。

■修了研究を終えて感じた事
・どうしても行き詰まる時はある。
私の場合そんな時は、ジムで走って汗を掻きながら頭をもう一度リセットし、図書館(特にキャレル室)に行き環境を変えて研究、そして同僚と意見を交わし、個別に先生と面談を行いました。おおよそこのパターンで何らかのヒントが出て来て何度も壁を超えることができたと思います。

・優先順位をきめる。
家族、仕事、他の講義のレポート、修論とそれぞれピークが押し寄せて時間の制約でどうしようもない時が発生します。そんな時全部は絶対に無理です。私はあえて家族と仕事を優先としました。

・最後は自分しかいない。
特に12月は自分との勝負でした。2年間の総決算と思い是非自分を追い込んでみてください。とはいえ、中村先生はこの頃、24時間オープンの携帯連絡先を開設して頂けました。連絡すれば励ましてくれて、メールを送ればレスポンスも非常に早く、的確な回答とご指摘で心強くサポートしてくれました。これについてはゼミ生全員感動でした。

・最終校正に気を抜かない。
提出前おおよそ1週間前までには、同級生や同僚、家族に自分の論文を読んでもらう事をお薦めします。第三者の新鮮な目から校正して頂くと見つけられなかった間違いなども見つかります。修論内のフォント、文字サイズ、フォーマット、文字数、脚注の指定もございますので事前にルールを確認ください。私の場合、キンコーズ池袋西口店(http://www.kinkos.co.jp/store/t018.html)で論文の製本を行いましたが、提出直前となると特に混雑しますし製本には1日程度かかりますのでご注意ください。論文内容が完成しているのにこんなところで焦りたくないですよね。

最後に、卒業した今感じることは、修論研究の1年間はいろんな意味で人生の中で一番勉強したかもしれません。周りの同級生も提出を終えた後、その時の苦労を思い出して人目をはばからず涙した者もいました。そして更に同級生同士の結束が強まったような気がします。特にM2現役生の皆様には、これからいろいろ困難があるとは思いますが、この様な経験は二度と無いと割り切って是非楽しんで頂けたらと存じます。ゴールは必ずあります。

では、残りの学生生活をエンジョイしてください!!

■レポーター紹介
  • K・T(男・40代前半)
  • ソフトウエア開発会社にて製品営業を担当
  • 3か月間の海外勤務(スウェーデン)を経験し自分の実力の無さを痛感し、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科に入学
  • どんなに寝不足でも週1回のトレーニングと草野球を楽しむ自称中年アスリート


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[ 2015/04/05 17:29 ] 授業紹介 修了研究 | TB(-) | CM(0)