
2014年度・秋学期に行われた「調査法1・2」の紹介です。
■授業の紹介はっきり言って、この調査法の授業は、なかなかタフです。前半の調査法1は、まだ、抽象的な概念で、調査設計をするにあたっての質問票の作り方や、注意事項などを比較的常識的なことを淡々と進めていきます。ある程度、欠席や遅刻があっても何とか追いつくことができます。しかし、後半の調査法2になると、この分野を専門的に学ばれた経験のある方以外にとって、内容が一気に難しくなります。統計学の知識と、統計解析ソフト(SPSS)を駆使した、データ解析の実践を学びます。クロス集計から始まって、重回帰分析、ロジスティック回帰分析、因子分析、主成分分析、クラスター分析、共分散構造分析など、授業を修了した自分でさえ、今でも説明できないもどかしさを感じます。しかし、MBAホルダーとして、今後論文を書く際には、こうしたデータ解析がいかに重要かを知り、これらを克服しなければならないとの意識をこの授業で与えられました。
授業のスタイルは、当初は18:30ぴったりに授業が始まっていましたが、内容が複雑で専門的なため、授業に遅れて参加すると、なかなか追いついていけない状況が多々頻発し、あるときから、先生もさすがにまずいと思ったようで、最初の30分は、前回授業の振り返りとし、19:00からの正規講義の開始に変わりました。このスタイルは来年も継続するとのことでした。
また、成績評価は、出席ごとに毎回提出を要求される簡単なレポートがあり、これで50%。残りの50%は授業内容を反映した調査計画作り(調査法1)と、その分析の実践(調査法2)をレポートとして提出するものです。受講者の専門分野によるとは思いますが、調査法2のレポートは、私にとっては最もきついレポートの一つに挙げられる内容でした。欠席分を追加レポートの提出で取り戻すことができるというシステムも採用していますが、あまり遅刻や欠席が想定される学生には受講をお勧めしないというのが私の感想です。
■こんな人におすすめ最後になりますが、授業全体に関し、否定的な発言が多くなりましたが、最終的にこの講義を履修してよかったと思っています。これまで調査といえばせいぜいクロス集計で終えていましたが、これから、修士論文を書くにあたり、いろいろな解析手法をさらに学んで、意義の高い調査研究を心掛けたいと思っています。それに気づかせてくれた調査法1・2は、MBAホルダーとして、必ず知っておくべく価値のある講義内容だったと感じています。
<レポーター 関口陽介の自己紹介>- 専門はマーケティングですが、業務では広報も同様に担当しています。いろいろな人と出会い、初めての場所に行き、これまで体験したことのないことを実践するのが好きです。
- その延長で踏み込んだRBSは、まさに自分にとって新しい世界であり、この場に存在することに意味を感じています。
- 当初、かなり負担に感じた講義生活も、1年次を修了し、これから、新たな修士論文という課題を何とか意義深いものにしたいと思っています。
- 縁あって机を並べて学ぶ仲間同士、あと1年、楽しくやりましょう。
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