サービスマーケティング1・2の紹介(2015年度:春学期)


↑田中先生お手製の大量のテキストの山!


今回は、2015年度春学期に開講された田中道昭先生の「サービスマーケティング」の授業を紹介したいと思います。

田中道昭先生は今年から立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の教授に着任され、学歴も職歴も輝かしい経歴をお持ちの先生です。プロフィールを知りたい方はこちらから→(http://www.rikkyo.ac.jp/sindaigakuin/bizsite/professor/

■授業の内容
シラバスから抜粋すると「サービス産業全般に対するサービス経営学の中核としてのサービス・マーケティング、 サービス産業全般に対するマーケティングとしてのサービス・マーケティング (商品に対して、 サービスに関するマーケティング) を実践的に学ぶ」となっております。しかし、授業そのものはサービス産業に限らず、会社という組織、商品、さらには生き方や人生、対人関係までと、かなり幅広い分野に適応できる実践的なフレームワークを学んでいく授業です。

授業で身につく大きな内容は二つ。
  1. マーケティングの基礎的なフレームワークと身近な事例を掛け合わせる実践的学習(コトラーやケラー)
  2. ミッションの設定方法と着地点を知り、リーダーシップのフレームワークや対人手法について実践的に学習することにより自分自身の人間性を高める
【マーケティングフレームワーク】
フレームワークに関しては、時代の変化に伴い古いや新しいなど色々賛否両論がありますが、先生の授業でまず感激することは、フレームワークはやはり重要であった、という基本的なことです。最近、あれ?大丈夫かな?と思っている企業をそのままフレームワークに当てはめて、何が今この企業にとって足りていないのか、問題なのかを授業で議論します。ゆっくり考えてみるとやはりその企業に特有の問題が明らかに!そこでその企業に「あー分かった問題点を教えてあげたい!!!」みたいなすっきりしない気持ちになってしまうのが授業の難点ですが(笑)、そのような感じで、良い事例はもちろん、悪い事例をしっかり分析して「こうしたらいいのに!」という気持ちを育てます。その問題点の考え方が、実務にそのまま使えるということに・・・。私は学んだ次の日から早速実践でき、色々な実務での問題を解決するに至りました。それだけでも田中先生の授業を取ったということは大きな収穫でした。

【ミッション、リーダーシップ】
 皆さんは今までどのような目標設定で人生を生きてきましたか・・・?
 ただ問題点を解決し、自分を高めていくためでしょうか。
 必要に迫られて、物事をこなしてきただけですか?
 誰かの為、に頑張ってきたのですか。。。?
 
事業、組織、ブランド、商品、そして個人的な生活において、どのような目標設定をするかで行動範囲も気持ちも大きく変わります。それを踏まえて敢えて、あなたの使命は何か、をダイレクトに先生に問われる一面があります。今まで人生や自分の哲学について考えてきた人、何となくレールに乗って来た人、もちろんRBSに通っているというだけで皆さん沢山問題意識をもっているのですが、この結果に関してはクラスメートで大きな個人差があります。 自分が今、どのステージにいて、どういう使命を感じているかをはっきり気づかせてくれる衝撃の瞬間。 そして今後において自分をどう変えていきたいか、さらにはRBSに通った一人として、どうやってリーダーシップを取り社会で貢献していくのか。

この考え方は更に、事業や組織、ブランド、商品と業務に関することにも影響していきます。企業として、今まで使命感(=ミッション)を従業員に伝えきれていないであれば、その企業が持っているミッションを更に分かりやすく、共感できるものにしていかなければならない。組織内の自分の社員としての価値であったり、商品価値もまた同じ。明確なミッションを持っていないと、人の心には響かない、共感してもらえない、つまりは消費者とのコミュニケーションが至らない、サービス・商品を受け入れてもらえない、そういうことに広がっていくのです。

■授業の特徴
授業ではテキストに沿いディスカッションが繰り広げられ、寝ている暇はありません。(汗) ロールプレイングなど体感で学ぶ練習もあります。おもしろかったのは、人の話を「とあるテクニック」を用いて聞き、相手の心を開く方法。どういうことかは受講して学んで下さい!

■こんな方にお勧め
会社経営をしている方、事業戦略に携わっている方、社内での自分のポジションを確立している方、商品・ブランド・営業等消費者と関わる部門にいる方、または医療や福祉など人に関わる仕事をしている方。更には、リーダーシップの取り方などに興味がある方。

田中先生はとにかく熱血。社会人となると、これほど熱い先生と接することもそうそうないでしょう。いい意味で癖があり、しぶとく、熱く、時には熱すぎてこちらは溶けそうになりますが(笑)、受講しきった時の達成感は半端ありません!刺激的な授業を求めているのなら、絶対お勧めです。



↑学期終了後の懇親会の様子

■レポーター紹介
Miya H
  • 製薬会社のコンシューマーヘルスケア部門、海外事業戦略チームに所属。
  • 米国で大学卒業、その後現地で12年間の外交政策研究所(シンクタンク)勤務を経て日本に帰国。ビジネス経験が全くないのにも関わらず、なぜか経営戦略部、続いて現職に関わることになった為、慌ててRBSの門を叩いて入学することに。
  • バツイチで子持ち、実家のパワーを借りながらバリバリのキャリアウーマンやっています!
  • そんな中でも素直でいい子に育った子供が自慢^_^

RBSに子供を連れて行かなければ行けない時が時々ありますが、先生方を含め皆、子供を暖かく迎え入れてくれ、一緒に授業を受けたりなどさせてくれます。子供にとっても大人が必死に勉強をしているところを見るのは大変刺激的!そういう米国的なオープンマインドな人々が多く、自由度もある、素晴らしい学校です!I am so proud of being a student of RBS.


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