
2016年春学期に受講した田中道昭先生の「クリティカル・シンキング」について紹介します。
■授業の内容 (テキストより)- 講座における問題意識とミッション
- クリティカル・シンキングへの前提知識
- クリティカル・シンキングの基礎知識
- クリティカル・シンキング活用の文章やチャート作成手法
- クリティカル・シンキングのフレームワーク
- 問題解決の手法
- PDCA
- 売上、利益、業績改善のためのクリティカル・シンキング
- 戦略系フレームワーク×人系フレームワーク
■受講の動機仕事柄、日々、問題解決の場面に直面するのですが、長年業界に関わっている知見だけに頼った自己流の提案をしていました。自己流に偏ることなく、論理的な思考法やフレームワークを使った問題解決の手法を身に付けるために選択しました。
■講義の内容及び様子田中先生は、三菱東京UFJ銀行投資銀行部門調査役、シティバンク資産証券部トランザクター(バイスプレジデント)、バンクオブアメリカ証券会社ストラクチャードファイナンス部長(プリンシパル)、ABNアムロ証券会社オリジネーション本部長(マネージングディレクター)等歴任されて、企業戦略、マーケティング戦略、企業財務、リーダーシップ論等のプロフェッショナルです。そんな経歴を持つ先生が最新の事例を取り上げ、先生ならではの分析、洞察はとても興味深く、毎回楽しみにしていました。
講義は、先生が作成されたテキストと、毎回用意してくださる資料(最新事例)を元に進行されます。今回は、ユニクロとZARAや、しまむら、北海道新幹線、シェアリングサービス等が事例として取り上げられました。毎回、数名のグループとなり、それぞれの生徒が考えを述べて、その後で先生が掘り下げながら進みます。どう考えているのか常にコメントを求められますが、心配はご無用、先生が巧みな突っ込みや時にはユーモアを交えながら進行されますので、いい意味でのリラックスと緊張感のバランスが絶妙です。当初、発表に消極的になりがちだった生徒も、回を重ねるごとに積極的に発言するようになりました。これも講義のムードによるところが大きいと思います。
本講義の大きな特徴は、正しいロジックで相手を納得させることに終始するのではなく、相手が置かれた状況やその時々で移り変わる感情にも気を配り、相手にいかに共感してもらえるかということを重視している点です。
後半は実践的な演習も取り入れ、人系フレームワークやチームワークについて、ゲームを通じて体感することで、より一層理解が深まったように思います。
■受講後の感想この講義を受講して、クリティカル・シンキングや問題解決のポイントを身につけることができました。前述の通り、私は仕事柄、いかにして課題を解決するかという場面の連続なのですが、授業で学んだことが本当に役に立ちます。
各種フレームワークはじめ、MECEを念頭に置きながら、いきなり具体策から入るのではなく、どこに問題があるのかを押さえることの大切さを学べたことは大きな収穫です。
■こんな人におすすめ問題解決などの基本知識があまりなく、論理的な思考にも自信がない方におすすめです。問題解決の具体的な方法論を学ぶだけでなく、実際に実行できるようになることを目的に構成されており、ビジネスはもちろん、あらゆる場面で、必ず活かせるはずです(活かすべきです!)。
■レポーター紹介- 31歳の時に大衆薬・芳香剤メーカーからコンサルティング業界に転職し、現在17年目(48歳)。
- リフォーム業界に特化したコンサルティングに従事していますが、将来に向けて、視野を広げる必要性を感じ、RBSに入学しました。
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