1.立教MBAに入学した理由 私は30代で金融から企業研修会社に転職しました。企業研修という仕事の性質上、様々な勉強をする必要があったため、自力でビジネス書を読み、色々な勉強会に参加する中でMBAに興味を持つようになりました。MBAが特集された雑誌を買い、インターネットで各大学のMBAカリキュラムを調べ、本気で入学を考えた時期もありました。しかし、当時の私は日曜日の夜に家を出て金曜日の夜に家に帰ってくるような出張の多い毎日。学校に通学することが難しいと判断して一度はMBAを諦めました。
40代半ばを過ぎた一昨年に取締役になりました。日々意思決定を迫られる中で、「経験」以外に自信を持てる判断基準がないことに気づきました。また、マネジメントに集中するため、出張もかなり減っていました。そこで、一から経営を学び直そうと考え、母校でもある立教大学のビジネススクール(RBS)の門をたたきました。
2.立教MBA入学前の生活 RBS入学前、特にプレイヤーだった時代は出張であちこちに出かけ、ホテルで次の日の仕事の準備に追われていました。せっかく全国各地に行ったのですが、残念ながら有名な観光地に行ったことはほとんどありません(沖縄にも何度も言っていますが、海にすらいったことがありません・・)。新幹線や飛行機の中でビジネス書を読むことも多かったのですが、本を開きながら疲れて寝てしまうこともしばしば。
週末は、家でゴロゴロしたり、ゴルフに出かけたりと、勉強とは無縁の状況でした。今考えると、もったいない時間を過ごしていたと思います。
3.立教MBA入学後の生活 今年は、新型コロナウイルスの影響で、大学は全てオンライン(主にZoom)で行われています。会社が池袋にあるので、立教大学は近いのですが、一度家に帰ってパソコンからZoomにつないで授業を受けています。
当初は「オンラインで、本当にMBAの勉強ができるのか?」と不安もありましたが、予想以上にオンラインの授業は快適です。画面共有で、資料も見やすいですし、ブレイクアウトルームでグループディスカッションも頻繁に行われます。異業種の皆さんの多様な意見を聞き、議論を交わすことは大きな刺激になっています。
私は、ウイークデイ3日と土曜日に授業を受けています。仕事が終わった後に夜の10時近くまで授業を受けますが、疲れよりも学ぶ楽しさの方がはるかに勝っていますので疲れは感じません。もともと数字が苦手な私は、会計学や統計学で苦戦することもありますが、授業が進むにつれて面白みも分かってきました。また、秋学期から始まったビジネスシミュレーションで実際に数字を使ったゲームを行い、実践力も磨けるので大変助かっています。
私は現在取締役というポジションのため、RBSで学んだことをすぐに実践で使っています。学校で学んだことを即仕事に生かせることは、本当にありがたく、ますます学ぶ意欲が湧いてきます。思い切ってRBSに通うことを決めて、本当に良かったと思っています。
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私は、大学時代には物理学を専攻し、その中でも天文学という学問を学んでいました。中でも、変光星といって恒星の光の明るさをどのようにしたら光害なく撮影することができるかなどについて研究していました。
立教MBAで経営学という天文学とはかなりかけ離れている学問を目指そうと考えた理由は、卒論とビジネス研修がきっかけです。学部での卒論では、「宇宙ビジネスの展望」というテーマで、30年後の宇宙を活用したビジネスについて理系の視点より執筆しました。その中では、経営という場面からの視線も必要であると考える場面もあり、もっと学んでみたいと感じることがありました。
また、ビジネス研修では、実際にアメリカ本土に渡り、日本法人のグローバル経営を目の辺りにしてきました。ジョージア州では、どのようにしたら企業を誘致してこられるかについての策を聞かせてもらい実りあるものでした。
実際に立教MBAに入学を決めてから、私自身莫大な不安がありました。実務経験がなく、ストレートマスターで入学をしたので、他の人たちの足を引っ張るのではないかなど、不安は募りました。しかし、授業の中では、実際にディスカッション形式のものが大半で、自分が学部の時に受けていたものとは、全く異なり、自由闊達な意見が行われ、ストレートマスターの自分でも、意見が通る空間でした。
入学してからはコロナの中にあり、まだ学校には行くことができず、オンラインでの授業でした。そんな中でも、授業の中での交流やビジネスデザイン研究科の中での研究組織の中で、同期や先輩方との接点を設けられたのは強みでした。私の所属している研究組織では、年齢の壁を感じることなく、授業のまとめであったり、実際に少人数で距離をあけて交流したりしています。世代を超えた中での交流は立教MBAならではと感じています。
ビジネスデザイン研究科1年 弦巻拓真