1 立教大学ビジネススクールに入学した理由 「会社人生も先が見えてきたし、学び直さないとまずいなー」っていうのが、ビジネススクールにトライしようと思った理由です。
1988年(昭和!)に、情報サービスや情報システム開発の会社に入社して、10年ほど技術開発をやりましたが、2000年頃からは、社内を色々と異動しながら、新規サービス企画に関する仕事をやってきました。
昨年度、役職定年を迎えましたが、今後も、同様の仕事を継続したいと思っています。退職後も、なんらかの形で「仕事」を継続したいと思っています。
しかし、振り返ると、過去の仕事は、「新しいIT技術を使ってどんな面白いことができる?」という観点の仕事が大半なのです。ですから、初期投資は? ランニングコストは? 事業継続性は? といった、いわゆる「ビジネス」の観点が薄かったのです。
マーケッティング? 集客? 損益計算? 資産と負債? その辺りの知識と経験はペラペラで、お寒い状態なのです。
ですから、今後もビジネス企画系の仕事ができるように、これまでに身に付けた知識はより深く学び直し、お寒い知識は、自分なりの活用が出来るようになりたいと思いました。
立教のビジネスデザイン研究科を良く知る知人からの勧めもあり、会社の上司からの応援もあり、トライしました。
2 入学後の生活 授業は、平日の夜と土曜日です。2コマが1日分で、約200分の授業です。
私は、夏休み前の「春学期」は、月・火・木・金と、土曜日の午前と午後に講義を入れたのですが、なんとか乗り切れました。
ただ、夏休み後の「秋学期」は、講義の数を減らしたのに、なんだかとっても辛いです。「春学期」に、気力と体力を使い果たしてしまったようです。
(改行)とほほです。
しかし、期待どおり、これまで弱かったビジネス知識を学べていますし、それなりに知っていた知識も、改めて体系的に学び直しが出来ていると思います。
更には、色々な会社の方々や、学部からストレートで大学院に上がった若い方々(息子よりも若いです!)と意見交換や議論ができることは、入学しなければ経験できなかった貴重な経験だと思います。
入学時点からオンラインが基本になっており、だからこそ仕事をしながらでも、学べているというメリットもあります。
最近は、いくつかの授業が教室に集合して行う形式に移行しはじめています。
教室で会う、これまでZoomの画面でのみ交流していた学友が、「テレビの中の人」のように思えて、なんだか愉快な気持ちになります。
あと1年半、思う存分学び直し、そして、学友との交流を楽しみたいです。
入学前は、授業についていけるか不安でしたが、それを越えて余りある、楽しみと幸せを、日々感じながら過ごしています。
トライして本当に良かったです。
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1 立教大学ビジネススクールに入学した理由 私が、我が国の空を守る唯一の機関に所属して約20年が過ぎた。
この20年間で、固い言葉でいうところの「我が国を取り巻く安全保障環境」は大きく変化した。
入隊から半年ほど過ぎた夜、TVに映し出されたのはニューヨークのワールド・トレードセンターに2機の旅客機が突入する光景であり、「世界が変わる」という衝撃を今でも鮮明に覚えている。
20年に渡るテロとの戦いは、米軍のアフガニスタン撤退とタリバン政権が再び樹立される形で幕が下ろされた。
その一方で、中国は、経済発展を背景に世界での影響力を高めつつ、南シナ海及び東シナ海において力による現状変更を試みており、台湾との関係も緊張が高まっている。
まさに21世紀は、一歩先が見通せないVUCAの時代に突入したと言える。
(ご存じの方も多いとは思いますが、「VUCA」とは、1990年代に米陸軍がソ連崩壊以降の予測不可能な世界を示す言葉として使い始めたものです。)
私が所属している機関も、このような不確実性の高い安全保障環境の変化に適応し、改革・進化を続けていかなければ、その使命を完遂することはできない。
そのためには、官僚的な既存の考え方を打破し、周囲を納得させるだけの論理性及び具体的な提言が必要だと考えた。
その結果たどり着いたのが、常に競争が行われているビジネスの世界で活用されている企業経営に関する体系的な理論とその実践であった。
そして、民間企業勤務経験もなく、専門的な経営管理学の教育を受けたことのない私が、体系的な知識を身につけた上で、論理的解析力を実践できる段階まで高めるには、ビジネススクールへの入学が近道だと考えた。
都内には多くのビジネススクールがあり、知見のない私にとって、どの学校を選ぶべきかは手探りであった。
①理論と実践のバランス
②通学に際しての立地
③オンラインへの適応
④経費
といった要素を踏まえつつ、進学説明会及び受験面接の雰囲気から、立教大学を選ぶこととした。
2 入学後の生活 結論から言えば、立教大学への入学は間違いではなかった。
正直に言って、大学院での生活は楽しい。
民間企業勤務経験がないからこそ、全ての授業が新鮮である。
40代半ばになって、ゼロから学ぶことがこれほど好奇心を高めるものかと感じている。
特に、査定された予算を如何に執行するかという行政組織の人間が、現有資産を活用し如何に利益を生み出すかという営利企業という根本的に異なる考えに触れることは非常に興味深い。
また、ビジネススクールの授業は、一方的な講義は少なく、学生の意見を問われたり、グループでのディスカッションを実施する機会が非常に多い。
その中で感銘を受けるのは、議論のテーマそのものだけでなく、同期生のモチベーションの高さや幅広い経験だ。
多くの者が社会人であり、自ら時間とお金をかけて入学しただけあって、組織の立場を離れた個人である彼らから得られるものは、とても多い。
夏休み期間を活用して同期生の有志とともに参加したJBCC(Japan Business-school Case Competition)は、春学期で学んだ成果(特に、「経営学基礎」で学んだ経営管理学全般の基礎知識)を確認する場であった。
結果は、残念ながら予選敗退であったが、仲間たちと長時間に渡り意見をぶつけ、検討結果をまとめ上げたこの夏は、忘れられない時間となった。
秋学期が始まり、新型コロナウイルス感染状況も徐々に収束に向かい、池袋キャンパスにも徐々に人が戻ってきた。
講義もオンラインと対面のハイブリッド方式で実施されており、学生個々の状況に応じた受講ができる態勢となっている。
個人的には、授業以外の場での学生間の交流から得られるものが多いと感じており、積極的にキャンパスで受講しようと考えている。