
2014年度秋学期の日本経済論の紹介です。
■授業の内容戦後から2008年までの経済成長率の変化を軸に「なぜその変化が起きたのか」を紐解いていく講義です。
■授業の様子と感想この講義で学ぶことは「国という共同体が辿る未来は時期と通る道が違うだけで、至る結果はどの国もそれほど変わらない」という大きな仮説です。もちろん「国ごとに民族性とか文化の違いとかあるのでは」という意見はあるかもしれません。しかし「国とは何か、貨幣経済とは何か」という話だけではなく生物学的な話にも至る場合があるので、国境や文化の概念を越えた、より普遍的な物の見方を要求されます。核家族化や人口減少、グローバル化等、今起きている現象の因果を紐解くプロセスは本当に楽しかったです。
講義自体は中学校の公民レベルの知識でも分かります。しかし講義を通して最も必要なことは「考える」ことです。先生の問いに対して、主観、印象、先入観を含め「体験や知識」を頼りにひたすら考えます。普段の読書量が多い方は有利かもしれません。実際、先生の著書はおろか読書自体ロクにしなかった私も「小説からでも読んでみようかな」と思い始めたほどでした。
というのも、起きた事実・結果は知っていても、「原因を洞察するための素材や材料」が足りないと改めて実感したわけです。MBAの講義なのに頭が真っ白で答えが思い浮かばない、という焦りはこの講義が一番多かったです(もちろんすべての講義を履修したわけではないので、他にも頭が真っ白になる講義はあるかもしれないですが)。
■こんな人におススメMBA的な観点で言えば、この授業は直接的なスキルが上がるというものではないかもしれません。しかしグローバルビジネスに携わっている方やこれから考えたいと思っている皆様にとっては、世界の国々がどういう未来を歩むのかを見極めるためのヒントを得ることで、自分の仕事や人生にも繋がるのではないかと思います。(私はグローバルビジネスの経験が薄いので、主観による想像でしかないですが)。
■レポーター- セールスプロモーションの会社経営36歳。
- 知人のススメで入学即答。
- 気付けばすっかり学校優先。
- 社員に怒られ、本末転倒。
- 開き直って、学業没頭。
- 履修を詰め込み、七転八倒。
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