2014年度秋学期のグローバルマーケティングの紹介です。
■授業の内容 その名の通り、グローバルなマーケティングの戦略を学ぶ講義ですが、初回講義時に「現地化と標準化のせめぎあいこそグローバルマーケティングだ」というエッセンスが種明かしされます。その後、産業、本国、参入する国、企業文化等、様々な要因により「この組み合わせがベスト」というものがあるわけではないということ、失敗と成功、様々な産業・企業の試行錯誤等、様々な要因を学びながら、エッセンスを自らの頭に落とし込んでいきます。
■授業の様子と感想 特徴的なのは課題でした。決して特殊な課題というわけではないのですが、毎講義ごとの課題と期を通しての課題があります。毎講義ごとの課題は「グローバルマーケティングに関する論文の要約レジュメの提出」、通期の課題は「自身が選択した産業の世界上位10社の海外進出戦略の比較」です。
毎講義ごとの課題は、選択した論文の要約をワード数枚のレジュメにして提出することでした。選択する論文は人それぞれです。私はグローバルマーケティングにおいては素人という自覚があったので、「理論系論文」を中心に選択していきました。読みなれないうちは大変でしたが、結果的には論文のいろはや先行論文研究の意図が分かるようになったような気がします。また読み方というか、まとまった特定分野の論文に集中することで各論文の関連性とかも見つけやすく、とても勉強になりました。
通期での課題も思いのほか大変なものでした。「世界上位10社の海外進出戦略の比較」という課題なので、当然海外企業のデータにも当たらなければなりません。言語という壁も出てきます。私はとても英語が苦手で(そもそもグローバルな仕事には無縁です)、そんな中で他の受講者の進め方を参考にしたり、毎講義ごとの論文をヒントにしたりすることで何とか課題を完成させるに至りました。その結果簡易的ではありますが修士論文に向けての試行錯誤のプロセスを疑似体験できたと思っています。
また課題を提出するにあたり、先生のフィードバックが純粋に嬉しかったりします。通期課題の中間報告では、先生や受講者等から意見をもらうことにより自分は一体どこで躓いているのかがわかりとても参考になります。
課題のことばかり書いてしまいましたが、講義も非常に興味深いものでした。講義では、自らで選んだ「理論系論文」を復習し、抽象的でぼやっとした理解をしっかりと咀嚼していきます。また、産業や進出国の事例を交えたケースや、各社マーケティング戦略の「現地化 VS 標準化」のプロセスごとのメリット・デメリット等、理論と事例を織り交ぜた盛りだくさんの内容でした。
またゲストスピーカーの話も非常に面白かったです。講義自体に一貫性があったこともあり、話に上がるマーケティング方法が「標準化路線」なのか「現地化路線」なのかを考えながら聞く姿勢が身に染み込んでいたので、より「講義に即した聞き方」ができたと考えています。
■レポーター セールスプロモーションの会社経営36歳。 知人のススメで入学即答。 気付けばすっかり学校優先。 社員に怒られ、本末転倒。 開き直って、学業没頭。 履修を詰め込み、七転八倒。 もしよろしければ、クリックしてください↓
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