
■授業紹介
立教MBAの特徴である必修授業、ビジネスシミュレーション。
私が立教大学大学院ビジネスデザイン研究科に入学した理由の一つでもあります。
秋学期の半年間にわたるこの授業はビジネスゲーム(前半)・ビジネスプラン(後半)に分かれています。
■前半
ビジネスゲーム
■内容
仮想エリアにおける仮想環境下での経営ゲーム
与えられた条件の下で経営意思決定を行うことを通じてチーム分け:1チーム(3~5名)の5チームに分かれ、経営の業績を競います。
■進め方
春学期中に受講する曜日が発表される(火曜夜・金曜夜・土曜午前・土曜午後の4クラス)
※必修授業なので全員が振り分けられます。
春学期終了後のガイダンスでそれぞれのクラス内でチーム分け発表。
夏休み中にチーム員にて役割分担(CEO/CFOなど)会社名・理念・ビジョンなどの策定。
あらかじめ定められた環境を元に授業中で経営戦略を発表。
その後に、成績(売上)と経営環境・条件の変化が発表され、次回授業までにそれに応じた戦略の策定・発表の繰り返し。
1回の授業で1月(1会計年度)経過し、6回(6会計年度)にわたって展開、7回目の最後の授業は各チームの振返り発表。
■感想
夏にキックオフミーティングを行い、財務諸表は業務で携わっているのでCFOではなくCOOを仰せつかり、営業・販売戦略担当となりました。
ビジョンはボールペン販売を通じて手書きの良さを広める事と設定。
ビジョン浸透のためには事業継続が必要で他チームとの競争に勝つ必要があり、市場環境だけでなく他チームの営業戦略も想定したうえでエリアを絞った差別化戦略を毎回策定。
環境分析・販促計画・受注予測・生産計画・月次の財務諸表・保有現金予測を毎回の授業で発表し、ビジネススクールに入ったからにはとチーム員皆の経験のためにプレゼンは代表者1名のみで持ち回りで行う形にしました。
結果として6期連続黒字かつ6期連続キャッシュ増という結果で終わる事が出来、チームとしてもCOOとしてはまずまずだったでしょうか。
しかしながら、他チームからは当チームに対して「安定」「堅実」だけでなく、「面白くない」という声を頂いてしまった。
経営は面白くする必要があるか?と反論をしたが、ゲームだから面白くしたい気持ちがあったのは事実。
次回、同じようなゲームに参加する機会があれば大胆な戦略をとってみたい。
■後半
ビジネスプラン
■内容
SDGsをテーマとしたビジネスプランの作成
■進め方
特に指示はなく、毎週チーム内の進捗発表し最終授業前がリハーサル、最終授業で外部の方を前にプレゼンを行う。
チーム分けはビジネスゲーム終了後、全員でくじ引きを行い別メンバーにて再結成(再結成したのは私の参加したクラスだけだった模様)
■進め方
まずはチームメンバーそれぞれがプランを持ち寄り、授業内でプレゼン。他チームの皆さんの投票でプラン一つに絞る。
その後はビジネスモデルと資金調達・収益面で深堀し最終発表。
■感想
ビジネスプランは業務上作成することが多いので慣れてはいたが、SDGsを強く意識すればするほど収益面で苦しくなるという二律背反する部分が難しい。
■この授業の魅力・学んだこと
財務諸表作成や売上と在庫と利益のバランスの関係の知識、事業戦略立案のための外部環境分析や販売・生産計画作成経験、どういったビジョンでどんな指標で経営判断を下していくかのプロセスをバーチャル環境で経験できる授業。いずれも自身の知識や経験が薄い部分を見つける事が出来ます。
何よりも、チーム員からも学ぶことに加え、他チームのビジョン・経営戦略・思考・人となりから学ぶことも多かった。
ビジネスゲームでは「借入れはしない」というルールをわざと守らないチーム、ビジョン経営で開発を重視するチーム、そして皆のプレゼンの上手さ。
チーム運営においてはもちろん様々意見の違いはあれど、皆大人なので大きなコンフリクトはなく最終授業までたどり着けました。
ビジネスプランでは毎回の授業で時には忌憚なく厳しい意見を他チームから貰うことで、プランのブラッシュアップに役立ち実現可能なプランを作り上げられたと思います。
この授業は同チームのメンバーと仲良くなる、とよく言われましたが、私が受講した曜日のクラスはチームどころかクラス全体でまとまりがあり本当に仲良くなりました。
中間でのチーム変更も多様な価値観に触れる機会がさらに増えたのでメリットが多く、個性的で刺激的なメンバーが多いクラスで受講出来てよかったと思います。
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H.M 博士課程前期課程2年目
精密機器メーカーにて開発部の管理職をつとめる。
自身の市場価値の把握・向上と将来のキャリアプランを鑑みてビジネススクール入学。
立教MBAにした理由は、昔、通っていた知人から授業・ゼミの様子を聞き(特にビジネスシミュレーションとリーダーシップ論)入学後のイメージが具体化できたことが大きな理由。
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